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日本人が英語を苦手に感じる最大の原因・・・メンタルブロックとは?

目次
1はじめに
前回に引き続き、
日本人の英語が苦手と思う最大の原因、
メンタルブロックについて
お話しさせていただきたいと思います。
前回は、
苦手意識の三大原因のうち、
英語の発音は苦手という思い込み、
日本語特有の話し方から来るブロックについてお話ししました。
これはまず自分のブロック(思い込み)の癖、
思いこんでいるという事実を認めることが第一歩です。
今日はどんなブロックがあるのか、
どうしたらそこから抜け出せるか、
見ていきましょう!
2.違うからできない、というブロック?~本当に違うの?~
「話す」という行為に必要なもの
誰もが使っているものは?
それは
「声」
ですね。
「声」について英語のネイティブと日本人の違いは本当にあるのでしょうか?
よく考えてみると、
人間の体の構造はそんなに違わないですよね。
言葉を発する器官、肺、気管、
子音の発音をつかさどる舌は一人一枚、
(たまに二枚の人も?(笑))
鼻も口も大抵は一つ、
これはどこの国のどの民族でも変わりはありません。
とすると
「声」を出すための構造はネイティブも日本人も同じ、
何ですね。(使い方が若干違うかもしれませんが)
つまり、体の構造からすると
理論的には
どの国の言葉も話せるはず、
発音できるはず、
ですね。
まずは
「違うからできない」
という違う部分を観るのではなく、
「同じ身体の構造を持っているのだから
できるはず」
という発想に変えてみませんか?
できない理由を挙げるのではなく、
「どうしたら、できるようになるか」
に注目していく、
それだけでも
あなたの可能性は抜群に広がります。
3.日本人特有のメンタルブロック
3.日本人特有のメンタルブロック
メンタルブロックについては
前回は「恥ずかしさ」からくるブロック、
「日本語特有の発音」から生じるメンタルブロックについて述べました。
今日は「沈黙は金」という文化からくるブロックについてお話ししたいと思います。
数十年前に
「男は黙って○○ビール」というコマーシャルが
大いに受けたことがありました。
だいぶ変わってきているとは思いますが、
まだまだ日本では、
「内輪の話はしない」「言い訳はしない」「男に二言はない」など、
また映画を見ても言い訳しない俳優さんが
「渋い」と人気です。
「べらべら話すのはみっともない、」
「無言実行」
「余計なことは言わない」
など黙って静かに何かをやることが、
いいことだという思い込みがありませんか?
日本では全体の場を乱すより、
あとから個人的に話す方がよい、
または、事前に根回しして同意を取っておいて、
ミーティングでは討論しない、
というのが結構よく行われていますね。
また日本の小学校では
「自分のことばかり言い張らず」
「みんなで仲良く」
することが大事と
よく言われていませんか?
これは
「波風を立てたくない、」
「スタンドプレーや自分が目立つのは良くない、」
という思いが根底にあるように思います。
自分から言わなくても、
察しあい、皆が気分よく暮らすために
日本人が長年培ってきた知恵ですね。
ところが残念ながら、
多くの日本人が美しいと思う
「察する文化」は
外国では通用しません。
4.どんなメンタリティが必要か?
海外、例えばアメリカの小学校では
「的確に自分の気持ちをきちんと相手に伝えたか、」
「または伝える努力をしたか」
がとても重要だと言われます、
会議の間は黙っていて、
あとから何か個人的に言うのは
むしろ卑怯なことと思われてしまいかねません。
自分の意見をはっきり持って主張できることが、
コミュニケーションの基本と考えられているのです。
自己紹介をまず的確にすること、
自分の専門性、
生きている思い、
情熱など、
あなた自身を明確に表す言葉を持っていること、
これが必須なのです。
また、自分を語る言葉を持っていることで自信がつき、
セルフイメージが上がります。
ゆとりが生まれます。
自分をオープンにできる、
そんなあり方が相手をリラックスさせ、
信頼感を与えます。
コミュニケーションには不可欠な、
相手のことを聴く余裕が持てるのです。
「どんな人が好きですか?」という心理学の調査をしたところ、
「自分をわかってくれる人」という答えが一位だったそうです。
「自分を的確に相手に伝えて」
「相手の言葉をゆとりをもって受け取る」ことができたら
あなたの周りの世界、人間関係はどうなるでしょうか?
コミュニケーションツールである英語を学ぶ過程で、
自分の本質をつかみ、相手のことが理解できるようになったら、
一石二鳥、三鳥、
素敵だと思いませんか?
これは英語に限らず
どんな言語でのコミュニケーションでも大切です。
もちろん、日本語でも!
5.まとめ
英語に限らず、
グローバル化している現在
必要とされる能力は
自分が何者か、そしてどんな考えを持っているのか、
相手にわかるように届けることです。
何となく察してもらおうというのは成り立ちません。
誰にでもわかるようにはっきり話すことが、国際社会でのルールと言えます。
自国の文化のルールを守るのだけではなく、
相手のルールや共通のルールに沿っていく、
これが本当のおもてなしと言えるのではないでしょうか?
何を話すのか、
表面的な話題だけではなく、
自分のことを的確に伝える、
それがポイントです。
では実際に自分のことを話す時にどんなことに気をつければよいか?
話し方のコツについては次回!